第307話彼女の誇り高い小さな表情が大好き

カリスタはすぐさまアクセルにぴたりと寄り添い、「アクセル、あの女に謝りたくないの。最悪、もう一〇〇万ドル追加で振り込めばいいじゃない。どうせ金目当てでしょ?」と甘えた声を出した。

まずアクセルに媚びるようにしてから、エミリーをにらみつける。「謝らない。代わりに一〇〇万ドル上乗せしてあげる。どうせあなた、金が欲しいだけなんだから」

カリスタに反省の色がまるでなく、金で人を辱めるつもりなのだとダニエルは悟った。

冷たい瞳に殺意が走る。「カリスタ、いい度胸だな!」

「じゃあ、さらに二〇〇万ドル。三〇〇万ドルでも……エミリー、調子に乗らないでよ!」

ダニエルが少し怖いのは確かだった。だが背後...

ログインして続きを読む